包み隠さず精神科

現役精神科医が精神医療の内情を、包み隠さず話します

生きる上で大切なことは何か

今朝、夢を見た。 何だったのか覚えていないが、何か悲しいことがあったのか、私は今にも泣きそうだった。誰かとの死別だったかなんだったか、理由は思い出せない。とにかく、目に涙をためたまま独りで部屋の片づけをしていると、物置の中から古い紙箱が出て…

精神科医が教える上手な話の聴き方

「あなたと話しているとついつい喋りすぎてしまうわ」 こんなセリフを言われたことはあるだろうか。まるで漫画や小説に出てくるようなフレーズだ。 きっと私に限らず「聞き上手」(自分でいうのもナンだが)と言われる人たちは、言われることがあるのではな…

抗うつ薬は頭の中で何が起こっている?

抗うつ薬が頭の中で何をしているのか。抗うつ薬には様々な種類があるが、今回はSSRIという種類について話そうと思う。 SSRIは「Selective serotonin reuptake inhibitor」の略称で、日本語訳は「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」となる。その名の…

精神科の診察室で何を話せばいいのか

「調子はどうですか?」こんな一言から診察が始まって 「変わりないです」こう答える。そうしたら 「じゃあいつもの薬を出しておきますね」と返ってくる。 なんとなくこれではいけない気もするんだけど、他に切り出す話題もなくて、そのまま診察室を後にする…

医者は金稼ぎで薬を出す?

「どうせ金もうけのために言ってるんでしょ!」 時々患者さんが、こんなふうに言って処方を嫌がる事がある。大抵こちらに敵意を持たれた時なのだが、「医者=儲けている」というイメージが先行し、金もうけのために薬を出しているという考えが出てくるのだろ…

精神科薬の簡単な分類、覚え方

研修医のとき、どの科も薬の多さに驚いたものだ。とりわけ精神科は種類が多く感じて、混乱したものだ。そうでなくとも数が多いのに、その上さらに商品名やら一般名やらが混在し、結局覚えきれないまま後期研修医となって。突然外来に放り出され、いまいち名…

症状を無視しないで

例えばくも膜下出血という病気がある。ご存知の方もいるだろう。頭の中のくも膜下腔という場所へ出血が起こり、激しい頭痛を引き起こす。非常に緊急度の高い、命に関わる病気だ。 この時、なぜ頭痛が起こるのだろうか。実は人間の膜は痛みを強く感じるように…